Google日本語入力Betaの紹介と比較

お久しぶりです、sissyです。

今日はAndroid版「Google日本語入力」ベータ版が公開されたという事で紹介してみようと思います。


ただし、sissyが普段利用している「ATOK for Android(有料版)」との比較で、ですが。
正直に言うと、Google日本語入力は使いにくいいと感じました。


まずは両者のスクリーンショット

前者がATOK、後者がGoogle日本語入力です。ちなみに端末はGalaxy S

  • 入力キーボードは設定から択一


これは素晴らしい点だと思いました。ATOKを使っている時、一番困るのがケータイキーボードとQWETYキーボードの変更ボタンに誤接触してしまう事なのでこの点はかなり高評価。

  • しかしボタンがでかすぎるよ!


入力時に気になったのが、画面の半分(変換候補を含めるとおよそ3/4)を占有するボタンの大きさ。その上設定で変更出来ません。欧米向けサイズのまま調整してないんじゃなかろうか、と勘ぐる程度には大きいです。
ちなみにATOK側はかなり小さめに設定で変更してあります。最大時はGoogle日本語入力と同程度のサイズになる模様。
ちなみに予測変換の領域やフォントサイズも固定である為、非常に狭苦しく感じてしまいます。

  • 予測変換には強い

上述の通り「カップヌードル日清製粉(かっぷぬーどるはにっしんせいふん)」と入力した所、Google日本語入力は「せ」の時点で、ATOK「ん」の時点で同文が変換候補に現れました。
同様に「赤川次郎」「宮部みゆき」「内田康夫」と入力した所、全てGoogle日本語入力の方が早く予測変換候補に現れ、「森博嗣」に至ってはATOKでは変換候補にすら現れませんでした。ATOK許さんよ。

  • 英字はからっきし

Google日本語入力の泣き所なんでしょうか、英字の予測変換候補はいまいち奮いませんでした。
というか、ATOKがちょっとした単語帳並の変換候補を持っています。これはGoogle日本語入力が悪いというか、ATOK側が力入れてるポイントでしょう。

  • 辞書登録なんて飾りです

Google日本語入力には辞書登録機能が無い様です。学習能力や予測変換に自信がある事の現れなんでしょう。前述の通り変換能力、変換候補予測がどちらも優秀なので出来る芸当ですね。

  • その他細かい感想

・ケータイキーボードの英字入力で数字が入力出来ないので、英数字混じりの文章を入力しにくい
・定型文かない(変換の優秀さ故に必要としなかった?)
・英字変換候補が1行2項目固定(ATOKは単語の長さに応じて3項目以上表示出来る) 
・mushroom(入力補助プラグイン)が使えない
全体的に間取りを広く取りすぎている
・統計フィードバック機能がついている。さすがGoogle

・後変換機能

まずはこれ。英数字を入力した際、入力文字列の半角/全角と小文字/大文字/文頭大文字から選択出来る機能です。curryと入力すると「curry」「Curry」「CURRY」等から択一出来る機能で、英字入力時にはかなり重宝します。
・マイコレ
記号入力のブックマーク機能です。今まで積極的に使った事はなかった(というか存在を知らなかった)機能なんですが、入力履歴と違ってゴチャゴチャしないのは有難いと感じました。
・テーマ機能
言ってしまえばオマケなのですが、ATOKではキーボードの色を変えられます。ちなみにスクショで使われてるテーマは「藍」
・英数字フリック入力ではアンダーバー(_)が出せない
sissyが入力時に使うフリック入力では、英数字の入力候補にアンダーバーがありません。ジェスチャー入力ではあるのに…
なんとかしてくれよATOK!!

  • 結論

公開初日のBeta版という事もあり、Google日本語入力はまだ実用面での課題を多々残していると感じました。
特に日本語入力機能においては現時点で高いポテンシャルを持っているので、UIの改善次第ではATOKに匹敵するかそれ以上の日本語入力ソフトになるのではないでしょうか。
とりあえすはsissyは様子見する事にします。今後に期待。



ATOKお試し版】https://market.android.com/details?id=com.justsystems.atokmobile.tv.service
Google日本語入力Beta】https://market.android.com/details?id=com.google.android.inputmethod.japanese